曳家とは

曵と引は牛と馬

「曳」と「引」は牛と馬?

どちらも意味は同じく「ひっぱる」ことですが、 微妙な感覚の差があります。[牽]も「ひっぱる」 意味の漢字で、これを付ければ両者の違いがより明瞭にわかります。「牽引」とは、ひきずることで、「曳船」「曳航」「曳声」等、成程[曳]にはひきずるニュアンスがあります。「曳声」とは力を入れる時の「エイエイオー!」と語尾を高らかにひきずる掛け声のことで閧の声とも鯨波ともいいます。一方「牽引」とは、ひきよせることで、「引力」とか「引用」「引火」「引責」といった具合に[引]にはひきよせるとか、引き受けるとかいったニュ アンスがあります。

「曳」と「引」の違い

ズシリと動かない重量物を相手に、力を結集させてひきずる感じの[曳]に比べ、ちょっとカを加えれば、スウーッと引きよせられてくる軽快さを感じさせる[引]。
このニュアンスの違いが、何となく[曳]には牛、[引]には馬といった言葉がにあっているように思われます。

戦国武将が、一大事の折、家臣に「早う馬を引けい!」と大騒ぎしましたが、「牛を引け!」とは聞いたこともなく、「牛を曳いておいで」などと言うと、急場も一変し、至ってのどかな田園風景がイメージされ、目の前に蝶々が舞っているような気分にさえなるから不思議です。

「曳家」は縁の下の力持ち。

牛にあやかり正確かつ確実に慎重に、安全に配慮して仕事を進めたいものです。

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